Leqtique / Beryl [オーバードライブ/ディストーション]【渋谷店】
Leqtique Beryl - Ultimate Hybrid of Transparent OD and DS 本作Berylは、トランスペアレント系と称されるオーバードライブのジャンルの本流のスタイルにLeqtique流に挑んだ作品となっています。
今までLeqtiqueではRochechouart(2016)にトランスペアレント系のアイデアを用いながらも中域にフォーカスをあてた繊細なオーバードライブを設計しリリースしました。
今作は、その時の方向性とは全く異なりそのフォーマットが持つ良さをそのまま我々の感覚で拡張しながら、思われし欠点を解消した上で新たな魅力を付加したトランスペアレント系のOD/DSとなっています。
具体的にはトランスペアレント系のエフェクターとしての、従来のようなクリーンブースター,プリアンプ,EQ〜オーバードライブのすべてがマルチに可能という枠組みの強力さをそのままにしながら、軽快なディストーションサウンドをアウトプットできるところまで拡張してあります。
実際に実現するための設計回路のアイデアとしては、まず第一にトランスペアレント系のエフェクターの素性を完全に引き出すためのシンプルな回路構造と定数設定がベースに存在します。
今回はRochechouartの時と異なり、中域のみにフォーカスを当てることなく、後述のように幅広いコントロール幅と慎重に選択された定数設定により、まずは完全なクリーンサウンドからTSスタイルのODサウンドまで演出できるようになっています。
さらにその上で、従来のトランスペアレント系のエフェクターではGainコントロールを上げていった際にどうしても魅力的なサウンドを引き出すことが難しく、ではどう拡張しディストーションタイプのサウンドを演出できるようにするかという部分ですが、ここには従来トランスペアレント系エフェクターでは歪みセクションは1段、もう1段はバッファーとして使用されていたいましたが、後段をGainが低いレンジの場合はバッファーとして、Gainを上げていった際にはディストーションタイプのサウンドを付加する新たな歪みセクションとして機能するような可変回路に拡張することで成功しました。
このような素性をBerylは持っているため、Treble-Cut,Low-Cut,Gainを0にし、Volumeを可変することで完全なクリーンブースターをこなすところから始まり、 ほんの少しGainを上げることでクリーンサウンドのまま相当可変域の広いVolumeを備えていることがわかります。
また、Treble-Cut,Low-Cutに関してもLeqtiqueの他エフェクターと比較しても非常に広い可変域でありながらも、定数設定の妙でシンプルなLowPass/HighPassフィルターとは異なる操作感に拘りました。
具体的な例としてはTreble-Cut,Low-Cutともに50%としてGainを40%までの間でお好みのポジションにすることで、Berylの持ち味である解像度の高く繊細、 また恐るべき魅力を秘めた未知のLT1213の心臓部,Vintage Diode/Secret Green LEDのコンビネーションクリップ由来であるスムースな密度の濃いTSスタイルのサウンドをアウトプットします。
特筆すべき、Gainコントロールは上述の特殊な回路設計により、50%付近より表情が変わりそれより先の領域ではディストーションサウンドのような豊かなサステインと、本来の持ち味である凛としながら、また同時に非常に艶のある倍音感を備えます。
大幅にトランスペアレント系エフェクターの概念を拡張した、このエフェクターはカバーできる範囲がLeqtique史上明らかに一番広く、セッションなどにおいて一台あればあらゆる仕事をこなしてくれることはもちろん、元来トランスペアレント系エフェクターのボイシングの難しさであった、独自のサウンドを備えているか? という問いにも完全な回答があり、高解像度で凛としながらも、密度が濃く散漫にならないサウンドは、ローゲイン/ハイゲインどちらにおいてもカッティング、ソロイング双方で生きてきます。
是非、今までのLeqtiqueエフェクターではサウンドさせることのできなかった幾つもの音色をBerylでお楽しみください。
※画像はサンプルです。
模様は一台一台異なります。
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