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動体視力

今日から使える実践的動体視力講座

僕らの一味は負け知らずで近海に名を馳せていた。
もちろん、頭領の指揮が素晴らしいことと、戦闘能力の高い乗組員のチームワークがあってのことだけれど、僕らの船にはもう一人、凄腕の乗組員がいたんだ。
抜群の動体視力を持つ弓の使い手、チャンスニ。
彼女は白兵戦には加わらず、船から矢を射る。
この超絶な援護を得て、僕らは勝利を獲得しているんだ。
弓だけでなく、剣の使い手でもあるこの美人は、クッデのパートナーでもある。
ユンホはとある港町でゴロツキ同然の暮らしをしていたところを、僕は親に捨てられて行き倒れていたところを、それぞれクッデとチャンスニに拾われた。
もし、この二人に出逢わなかったら、僕らは今頃はとっくに死んでいただろう。
瀕死の状態で行き倒れていた僕がフルアーダ号に運び込まれたとき、既にいたユンホは同じ年頃の子供が来たと、ずっと僕が眠る部屋に入り浸っていたらしい。
目が覚めたとき、最初に見たのは目をまん丸くして僕を見ているユンホの顔だ。
元気になった僕はユンホと共に、船の上で生きていくために必要なことを教えてもらいながら成長した。
二本の剣を器用に操り、次々に敵を倒していくユンホ。
剣術のトレーニングをしている僕を見て、クッデが僕のために青竜刀を誂えてくれた。
「お前は、刀身が長めの方がバランスが取れるようだな。」
確かに、クッデが誂えてくれたものは、僕の身体にしっくりときて、身体の一部のようだった。
一番に斬り込んで敵をなぎ倒し、仲間が飛び込んでくるためのベースをつくる瞬間がゾクゾクする。
血が騒ぐというのか。
いつだったか、それをユンホに話したら、頷きながら言った。
「確かに。俺もそうだ。お前はたまに笑いながら斬ってるよな。あれ、怖いわー。」
ひゃっひゃっひゃっ、と笑いながら、ユンホは自分の剣の手入れをしていた。

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「シャトルをよく見て」
というセリフをよく聞きますが
boyはあまり賛成していません

(また怒られそう)

正確には
ある時期までは
シャトルをよく見ることは必要だと思います

それは
シャトルというものが
ボールのような放物線を描かないからです

理想空間において
ボールは放物線と言って
頂点を境に
放りだされた地点から落下地点に
左右対称の軌道を描きます

それはどんな発射角度においても同じです

でも
シャトルの場合の軌道は
ハイクリアみたいな角度のある発射角度の場合は
頂点に達したらほぼ真下に落下します

ところが
ドライブのように発射角度が小さい場合は
平行に近い緩やかな角度で落下します

そして
シャトルは不思議な構造上
ボールと比べてすぐに失速します

つまり
シャトルの動きというのは
バドミントン以外ではまず味わうことのない
独特のものなんですね

だから
最初のうちはシャトルをよく見て
その独特の軌道の特徴を
体で覚える必要があります

でも
トッププレーヤーはどうでしょうか

テニスよりもはるかに近い距離から打たれる
テニスよりも速いスマッシュに対して
(失速するとは言っても速いですよね)
シャトルをよく見ているのでしょうか
今から数年前
boyはある実験をしました

当時の日本代表選手を始め
一般の大学生を含めた数10人の
動体視力を調べたのです

その結果
当時の日本ランキングトップ10に入る選手と
それ以下の選手との間に
動体視力の差はなかったんです

眼球運動といって
目をキョロキョロ動かす能力に関しては
やや一般選手の方が高いくらいでした

では
トップ選手は一体シャトルを
どう見ているんでしょうか

話すと長くなるので
続きはまた明日

ごめんなさい

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