カジノこれって、ハズせない!
mixiをしていたごく普通のOLが、何故カジノというフィールドに舞い降りたのか?
5月29日(火)
昼休みにランチのあとは
赤坂の会社近くにある大型本屋をのぞくのがほとんど日課となっている。
この日もふらっと立ち寄り、新刊コーナーに目を向けると
「騎手エージェント」
なる本がある。
著者は野中香良。
(のなかこうすけ)と読むこの方と、面識はないが、前著で
「西山茂行の馬は買わない」
と書かれたことがあり、何となくこの本も購入してしまった。
騎手のエージェントについて、詳しく書かれており
一般ファンには騎手がどうやって乗り馬が決まるのか、
よくわかるように書けている。
ただ、わしから見たら
大事な『馬主』が抜けている。
この本に書かれている通り、エージェントがいい馬を騎手のために集める。
それ自体に問題はないが、重要なことがないがしろにされている。
それは『心』。
騎手は人間である。
カジノのチップを振り分けるように騎手が決まるわけではない。
「この馬は僕が責任もって最後まで乗る。同じレースに他の有力馬を頼まれても。」
こういう「心」を持った騎手はいます。
勝ち馬があって馬主に勝ち祝いの食事会に呼ばれ
『今回はありがとう。また次回も乗ってください。』
と馬主に手を握られた騎手が
「すみません、次走についてはエージェントを通してください。」
とやれるのかなあ。
少なくとも西山茂行は騎手としょっちゅう食事やゴルフをするけれど
そう言う話は聞いたことはない。
でも、野中香良さんの本を読むと
「騎手は勝手に馬主と約束するな」
と言うことになり、そこに人間関係の「心」はないことになる。
馬主からしても、単純に上位の誰が乗れるのか?
だけで決めたら、騎手は一競馬場20人いれば済む。
それではつまらないよ。
「こいつを育てる」
と言う馬主や調教師がいるから、次の騎手が育つ。
西山茂行は若い勝てない時代の田辺や大野をどれだけ乗せたかわからない。
今は、武藤雅をできるだけ乗せている。
わしは幼い頃からよく知っている武藤雅が可愛い。
そう言う人間関係をもっと大事にして欲しいなあ…
とこの本を読んで思いました。